読書感想文の書き方 - 人の気持ちを考える

人の気持ちをわかってあげる力 (ちから)、そしてその人の立場に寄りそってあげる 「共感」 する力は、人と人とのつながりや、人の仕事がどんどんコンピューターで置き換えられるこれからにこそ大切になるかもしれません。また、ドイツの詩人シラーは 「友情は喜びを二倍にし、悲しみを半分にする」 という言葉を残していますが、これもお互いが相手の気持ちを大切にする関係があってこそです。

人と人との関わりをテーマとしたおはなしがあれば、登場人物の気持ちの変化、心の動きについて親子で話しあってみましょう。とくに、何人かの登場人物がいれば、それぞれがどんな気持ちでいて、相手に対してなにをしてあげたいと思っているかを考えてみましょう (ご注意: ここで、相手になにをしてもらいたいかということをあれこれ考えるのはあまりおすすめしません。ねだる心にはきりがありませんので。)

順序としては
・ まず、主人公以外の人物からはじめ、
・ その後、主人公の気持ちを考え、
・ 最後に、自分だったらどう感じるか、登場人物になんと言ってあげたいか
というようなことを考えると面白いのではないでしょうか。

これを 「ないたあかおに」 を例に書いてみましょう。

1. 赤おにが 、にんげんたちとなかよくしたいな、と思ってお茶やおかしを用意したのに、村の人たちはこわがってにげてしまいました。赤おにが、くやしがっているところに、ともだちの青おにがやってきて、ぼくがわざと村であばれるから、ぼくのあたまをぽかぽかなぐれば、にんげんたちはあんしんして、赤おにのところにあそびにやってくる、といいました。
そのとおりになって、赤おには毎日たのしくくらしましたが、青おにのことが気になって家を見にいくと、きみとぼくとがあそんでいたら、にんげんたちが気にするかもしれないから、しばらくきみとおわかれ。ながいたびにでることにしました、という手紙がありました。赤おにはなんどもそれを読んで、ないてしまいました。

2. 青おには、「よし、ぼくが赤おにくんをたすけてあげよう」と思ったのだと思います。そのために、わざと村であばれて、赤おににあたまをたたかせて、そのあと、山のおうちを出て長いたびに出ることにして、友だちの赤おにくんとも別れてしまいます。

4. そのおかげで、村の人たちは、はじめは赤おにがこわかったけれども、「すごい!つよいおにがやさしくしてくれる。おいしいおかしやお茶やたのしいお話ができれうれしい」 と思ったと思います。

5. 赤おには、はじめはにんげんにこわがられて、くやしかったりおこったりしたけど、青おにのあたまをたたくときは、「ごめんね」と思ったと思います。でも、村の人たちとなかよくなって、毎日にこにこたのしくなりました。それで、「あれ?ぼくはこんなにたのしいけど、青おにくんはだいじょうぶかな?」と心配になったと思います。さいごに青おにくんの手紙をみたときは、「ぼくのためにごめんね。あえなくなるなんてさみしいよ。」と悲しくなったと思います。

6. 私も、青おにくんの手紙をよんだときは泣いてしまいました。こんなに赤おにくんのことを大切にして、自分のことをぎせいにしたなんてすごいと思いました。でも、本当は自分だけがぎせいになるのではなく、みんながなかよくなれる方法を考えたらもっとよかったと思います。

いかがでしょうか。 あくまで、これは書き方のひとつです。読書感想文って、いつも何から書き始めたらいいのかこまってしまいますが、いちど書き始めて気持ちがのってきたら、こんどはどんどんとまらなくなるものです。ここでご紹介した 「書き方」 の例が、そんなスタートをきるきっかけになればうれしいです。

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