読書感想文の書き方 - 物語(ものがたり): 困難をのりこえる

こどもが物語(ものがたり)を読むときは、おはなしの世界にドップリつかって、ドキドキして、冒険して、ひとまわり大きく、強く、かしこく、やさしくなって帰ってきてもらいたいものです。

旅の写真が思い出をつなぎとめるように、読書感想文を通じて、おはなしの中の冒険を書きとめ、心に刻む(きざむ)ことができれば、すてきですね。

物語の古典的な要素は、主人公が困難にぶつかって、それをのりこえる、あるいは、主人公が遠い国やおそろしい世界に行って、無事に帰ってくる、というものです。現代の多くの物語でも、登場人物が困難に出会い、知恵や勇気や仲間の力でそれをのりこえます。こんな場面を疑似体験すれば、きっと子供たちの心の栄養になるでしょう。

それでは、こういった 「困難 (こまった場面)」 に注目した読書感想文の書き方の例です。まずは、おはなしの中で、そういう場面をさがしましょう。長いお話なら、大小さまざまな場面があるはずです。

書き方

  1. 「 ◯◯◯」
    こまった状況を表すことば(せりふ) を 短いことばで書く

2. どうしてこうなったかというと、…
1 で書いた短いことばを、どういう状況のことかわかるように説明する。

3. このとき、(主人公)は …します。

4. ふつうなら、…してしまうかもしれ ません。でも(主人公)
・ 勇気を出して
・ あきらめないで
・ 知恵をしぼって

…したのがすごいのです。
(…した時、私もいっしょにドキドキしました。)

5. 最後は…になって、とても すてきな終わり方だと思いました。
(ここは読みおわったときの気分を書く)

6. 私も(主人公)のように / 私なら

・ 勇気をもって行動したいです。
・ かべにぶつかっても工夫を続けたいです。
・ 知恵をしぼって楽しい作せんを考えたいです。
など 

これは、書き方のひとつです。いいことを 思いついたら、どんどん変えてみましょう!

※ 1が起、2が承、3・4が転、5・6が結、の起承転結の構成にもなっていますよ。

これを 「ぐりとぐら」 を例に書いてみましょう。

1. このたまごは、あまりおおきくて、かごにはいらないよ。

2. もりのなかで大きなたまごを見つけた野ねずみのぐりとぐらは、大きなカステラを作ろうと思いましたが、大きすぎて家までもってかえれません。

3. このとき、ぐりとぐらは二人で色々な方法を考えます。かついでいくとか、ころがしていくとか。そして、森のその場におなべをもってくることを思いつくのです。

4. ふつうなら、お台所じゃないとだめだって、あきらめてしまうかもしれません。でも、ぐりとぐらが、知恵をしぼって、その場でお料理することを思いついたのがすごいのです。それに、森でカステラをやいて食べるのはとても気もちよさそうです。

5. 最後は、カステラをやくにおいであつまってきた森じゅうの動物たちにごちそうしてあげます。「ぐらがおなべのふたをとると、きいろいかすてらが、ふんわりとかおをだしました。やあ、おいしそう! みんなは、めをまるくしてかんしんしました。」 私もそこにいて、お友だちといっしょにカステラに目をまるくした気分でした。

6. 私も、もし大きなたまごを見つけたら(!)、ぐりとぐらのように知恵をしぼって楽しい作せんを考えたいです。

いかがでしょうか。 上にも書きましたように、これは書き方のひとつです。どんどん変えていただいて結構です。読書感想文って、いつも何から書き始めたらいいのかこまってしまいますが、いちど書き始めて気持ちがのってきたら、こんどはどんどんとまらなくなるものです。ここでご紹介した 「書き方」 の例が、そんなスタートをきるきっかけになればうれしいです。

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